絶対キケン恋愛-☆年下王子とLOVE×PANIC!☆-
その夜。
俺は怖い夢を見て、ただただ泣いていた。
親父は、俺が小さい時から忙しかったらしく、いつも家を空ける事が多くて。
そのせいもあって、俺は常に母さんと同じベッドで寝ていた。
母さんは、俺が泣き始めるといつも背中を擦ってくれた。
そして…
「大丈夫よ、岬」
そう優しく囁いてくれていた。
当然、今回も母さんが俺をなだめてくれると思っていた。
信じていた。
…だけど。
俺の背中に温もりが来る事は、二度となかった。
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