絶対キケン恋愛-☆年下王子とLOVE×PANIC!☆-



親父は言葉を発する事なく、ただ黙り込んだまま。


…おかしい。

何かがおかしい。




「…パパ?」



「岬…母さんの事は忘れろ」




親父の言葉に、俺は呆然としたままだった。


…よく、分からない。




「…なんでママの事忘れなきゃダメなの?オレ、ママの事大好きなのに!」




子供は何も知らない。


だからこそ、何もかもを口に出してしまうんだ。




次に聞こえてきた言葉は、俺にとって、絶望的なモノだった。




「パパとママ、離婚する事にしたんだ。

…ごめんな、岬」





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