絶対キケン恋愛-☆年下王子とLOVE×PANIC!☆-



「…ま、こんな話だよ」




俺は、頼んだミルクティーを飲みながら琴弥を見る。


…琴弥は小さい身体を震わせながら、俺を見ていた。




「…岬サマがこんな辛い思いしてるなんて、思わなかった」




琴弥の声が、俺の胸に響く。


結衣のヤツも俯いたままだった。




「未練がましいかもしれねぇ。

…それでも俺は、母さんに会いてーんだよ。たくさんの愛情をくれた、母さんに。

だから、従兄弟でもあり探偵の、結衣に仕事の依頼をしたんだ」



「…そうだったんだ」




琴弥の言葉を最後に、俺達三人の間には沈黙が流れた。




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