絶対キケン恋愛-☆年下王子とLOVE×PANIC!☆-
02-☆ふたりの秘蜜☆-
「よく眠れましたか?琴弥様」
「………はい」
翌日。
朝一番にここへやって来た笹山さんに、あたしは作り笑いを返した。
…本当はよく眠れてなんかいない。
目を閉じれば、酷い言葉を口にする岬サマばかりがまぶたに浮かんで来て。
一人で夜を過ごす事は慣れっこだったけど、初めて「怖い」と思ってしまった。
「琴弥様、岬様はどちらへ?」
「はいっ…?」
あたしは、予想外の質問に思わず声を発してしまった。
今のはわざと…?
しかし、笹山さんの顔はいつもと変わらなくて。
…もしかして、笹山さんは昨日の事を知らない?
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