絶対キケン恋愛-☆年下王子とLOVE×PANIC!☆-




実際、この事で関係があるのはダイだけ。


俺と異父兄弟という事を、いつかは打ち明けなければいけないと思う。


だけど…その姉である沙貴って人にも、この事は伝えた方がいいんじゃないか、そう思い始めた。




「…俺は正直、悩んでる」



「…何で?」



「母さんは今、幸せでいっぱいなんだ。

それなのに…こんな昔の出来事がきっかけで母さんの幸せが奪われたら、俺は嫌なんだよ」



「…岬サマ」



「俺の一言で、ダイも母さんも、家族のみんなが不幸になるんだ。

それだけは…嫌なんだ」




正直、俺の知らない母さんが見えてきて、かなりショックだった。


時代に乗り遅れていたのは…俺だけなんだって、改めて思い知らされた気がして。




だけど…幸せで居て欲しい。


自分で掴んだ幸せを、大事にして欲しかった。




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