絶対キケン恋愛-☆年下王子とLOVE×PANIC!☆-



「…大丈夫だよ、岬サマ」



「琴弥?」




琴弥がそっと俺の手を握ってくる。


…やっぱり、琴弥の体温は安心できるものだった。




「…あたしは話した方がいいと思う。

ダイ君だって、沙貴さんだって、隠し事されたら絶対に嫌だもん」



「…でも―――」



「あの二人は強いから大丈夫。

時間はかかるかもしれないけど…絶対に受け入れてくれるから!


それに…あんなに激動の人生を過ごした人達なんだもん。

…岬サマのお母さん達は、絶対にバラバラになったりしないから!」




琴弥の言葉が、俺の心を動かしていく。


これは…どうしてだろう。




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