絶対キケン恋愛-☆年下王子とLOVE×PANIC!☆-



「岬…」



「親父、俺は誤解してた。

母さんがいなくなった理由は…親父のせいだと思ってた」



「岬…」



「でも、違ったんだよな。

親父だって辛かったんだよな。ああするしかなかったんだよな、母さんの幸せを考えれば…」



「岬…」



「…ごめん、今までごめん。俺、あんなに親父に酷い態度を取って、最低な息子だよな。

許されるとは思ってない。だけど、俺は―――!」



「岬、もういいから!」




次の瞬間。


亨さんは、土下座をしたままの岬サマを、ゆっくりと包み込むようにして抱きしめた。




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