絶対キケン恋愛-☆年下王子とLOVE×PANIC!☆-
「…俺こそ、仕事で全然構ってあげられなくて、迷惑かけて寂しい思いをさせたな…。
小さい頃だからこそ、触れ合わなければいけなかったんだよな」
「…親父」
「母さんがいなくなった分、俺が人一倍に岬を愛さなければいけなかったのに…。
…岬、ごめん」
二人の放つ、一言一言が重い。
岬サマは亨さんの言葉に頷いてみせると、少しだけ背中が震えだした。
…たぶん、泣いてる。
「………ぅッ…」
きっと二人はすれ違い過ぎたんだ。
岬サマの為に一生懸命働いた亨さん。
それが裏目に出て、憎しみを持ち続けた岬サマ。
二人は、それだけの事ですれ違っていただけ。
きっと、そうだ―――
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