絶対キケン恋愛-☆年下王子とLOVE×PANIC!☆-
そうやって茜の話を聞くうちに、廊下に溜まっていた岬サマファンはどんどん減っていった。
「岬サマ行っちゃったみたい…」
あたしはしょぼん…と顔を下に向ける。
岬サマを見ることができるのは、朝のこの時間と、下校時だけ。
だけど、学年ごとで時間割が違うから、下校時なんかは絶望的。
「なんであたし、岬サマと同い年じゃないんだろう…」
毎回、岬サマを見る度に思う。
同い年だったら、もうちょっと変わってることもあるかもしれないのに…。
あたしの心はモヤモヤしたまま、授業を受けるために席へと戻っていった。
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