絶対キケン恋愛-☆年下王子とLOVE×PANIC!☆-
「笹山、今日から俺迎えいらねーから」
「「…はい?」」
岬サマがこんな事を言い出したのは、リムジンがマンションを出発してから少し経った頃だった。
信じられない岬サマの発言に、あたしと笹山さんの声がしっかりと重なる。
「岬サマ、いきなりどうしたの?」
「うっせーよ。
お前には関係ねぇ」
普段言い出さないような事を耳にしたあたしは、心配になって岬サマに問い掛けてみるけど…まだ現実は甘くなかった。
「俺と一緒に住んでるからって、あんまりいい気になるな」
冷たい瞳があたしを捉える。
…ズキン、とあたしの胸が悲鳴をあげ始めた事がはっきりと分かった。
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