絶対キケン恋愛-☆年下王子とLOVE×PANIC!☆-
「どうぞ琴弥様」
「ありがとうございます。
じゃ…行ってきます」
笹山さんはいつもの公園で、リムジンからあたしを降ろした。
いくら笹山さんの彼女を演じているとしても、岬サマと同じリムジンに乗って登校するというのは自殺行為。
という訳で、いつもあたしだけ途中で降りる事になっていた。
「では、気をつけて下さい」
先程の事も関係しているのか、笹山さんのあたしを見る目が切ない。
岬サマは…やっぱりあたしの方を見てくれなかった。
去っていくリムジンを最後まで作り笑顔で見送ると、あたしは立っている事が辛くなりその場にしゃがみこんだ。
…岬サマ、怒ってる。
あたしのせいだ。
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