絶対キケン恋愛-☆年下王子とLOVE×PANIC!☆-



「どうぞ琴弥様」



「ありがとうございます。

じゃ…行ってきます」




笹山さんはいつもの公園で、リムジンからあたしを降ろした。


いくら笹山さんの彼女を演じているとしても、岬サマと同じリムジンに乗って登校するというのは自殺行為。


という訳で、いつもあたしだけ途中で降りる事になっていた。




「では、気をつけて下さい」




先程の事も関係しているのか、笹山さんのあたしを見る目が切ない。

岬サマは…やっぱりあたしの方を見てくれなかった。



去っていくリムジンを最後まで作り笑顔で見送ると、あたしは立っている事が辛くなりその場にしゃがみこんだ。



…岬サマ、怒ってる。

あたしのせいだ。




.
< 63 / 394 >

この作品をシェア

pagetop