絶対キケン恋愛-☆年下王子とLOVE×PANIC!☆-



「よいしょ!

百瀬琴弥、元気出さないと!」




あたしは流れ続けていた涙を拭うと、勢いよく立ち上がった。


いつまでも落ち込んでたら、クラスの人が不審に思うから。



…今日で岬サマへの想いは断ち切る。



決意を固めたあたしは、全速力で学校へと向かった。






「は?今なんて言った?」



「だから!

もう岬サマファンを辞めるって言ったの!」




学校に到着したあたしは、決意を崩さないように真っ先に茜の元に向かった。


あたしの発言を聞いた茜は、「アンタ頭でもぶつけたんじゃないの?」と叫びながらあたしの頭を掴んだ。




「茜、痛いよ…」



「どこの部分をぶつけたの?

正直に言って!」




茜は、あたしが本当に頭をぶつけたと思っているらしい。




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