絶対キケン恋愛-☆年下王子とLOVE×PANIC!☆-
「何言ってんの?
頭なんかぶつけてないって」
あたしは頭にある茜の手を退けると、ニコッと笑う。
茜は少し納得してない様子だ。
「…岬サマの運転手が彼氏になったから?」
「そ…そうだって!
なんかさ、ヤキモチ妬くんだよ!
大変だよ、まったくっ!!」
茜の思わぬ追求に焦るあたしだけど、なんとか切り抜ける事が出来た。
と思った瞬間、あたし達の耳に女子達の悲鳴が聞こえてきた。
「な…何事!?」
突然の事態に驚いた茜は、声のする方向…廊下に目を向けた。
あたしも茜につられて顔を向ける。
…と同時に、身体を流れる血液が固まるくらいの衝撃があたしを襲った。
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