絶対キケン恋愛-☆年下王子とLOVE×PANIC!☆-



「岬サマー!」



「なんで二年生の教室に?」




何故か、ついさっき想いを経ったはずの学校の王子様と化した岬サマが、あたしのクラスの前に立っていた。


想像もしていなかった展開に、あたしの頭は混乱状態。




「…茜、トイレ行こ」



「ちょ…琴弥?」



岬サマを見たくない。

あたしの中で発生したこんな気持ちを消し去ろうと、あたしは茜の腕を掴んだ。


案の定、あたしの怪しい行動に茜は不審がる。




「琴弥変だよ、さっきから」



「いつもと変わらないって!」




茜の言葉をスルーすると、あたしは岬サマとファンが集まる教室のドアとは反対方向のドアから脱走を試みる。


けれど次の瞬間、あたしの必死の挑戦は無駄に終わる事となった。




「…百瀬先輩?」




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