絶対キケン恋愛-☆年下王子とLOVE×PANIC!☆-
ふと聞こえてきた声。
さっきまで騒がしかった周囲が一気に静まり返る。
あたしは嫌な予感を持ちながら、そっと声のした方向に振り向いた。
そこには、予想通り王子様スマイルを浮かべた岬サマが、あたしの事をジッと見ていた。
岬サマファンは、睨むような目つきであたしを攻撃してくる。
そんな岬サマファンに苦笑いを浮かべながらも、あたしはガチガチに固まった唇を動かした。
「な…なんでしょーか…」
「少しいいですか?
貴方の彼氏について、話があるんですけど」
話の話題が笹山さんだと分かった瞬間、岬サマファンは安堵の溜め息を零し始めた。
「あの…授業遅れますよ?」
「大丈夫です。
すぐに終わりますから」
そう言う岬サマは…なんだか怖かった。
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