絶対キケン恋愛-☆年下王子とLOVE×PANIC!☆-
昇降口で靴を履き替えたあたしは、なにやら校門が騒がしくなっている事に気が付いた。
「どうしたんだろう…。
こんな人混みの中じゃ帰れないよ」
ぶつぶつ一人呟く声さえ、ざわめきによって掻き消されてしまう。
あたしはとりあえず、人混みの方へと近付いてみる事にした。
近付くに連れて見えてくる光景に、あたしはハッと息を飲んだ。
校門のど真ん中に、一台の黒いリムジンが停まっている。
そして、そのリムジンの外で、運転席にもたれ掛かっている男の人。
あの男の人、確か…
「岬サマの登下校を担当してる運転手だ!」
一気にあたしの目が輝いた。
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