絶対キケン恋愛-☆年下王子とLOVE×PANIC!☆-
あたしは一人でパニックを起こしていた。
何を思ってあたしをここまで連れて来たのか。
その理由が全くもって分からない。
「…ねぇ、岬サマ。
一体どうしたの?」
岬サマへの恐怖心が残ったまま、あたしは小さな声で尋ねる。
すると、あたしを呼び出してから一度も振り向かなかった岬サマが、初めてあたしの方を向いた。
…岬サマの顔は、何故か真っ赤に染まっていた。
「えぇっ…!?」
予想外の事態に、あたしまで顔が赤くなるのを感じる。
カチカチに固まったあたしを見て、岬サマは口を開いた。
「…マジでお前、笹山と付き合ってんの?」
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