絶対キケン恋愛-☆年下王子とLOVE×PANIC!☆-
静まり返る車内。
気まずいな、と思い始めると、隣から笹山さんの声が聞こえた。
「という訳ですので、私は琴弥様のお気持ちを応援いたします。
岬様はあんな性格ですが…どうか見捨ててあげないで下さい」
最後の語尾の部分で、笹山さんの声が小さくなる。
あたしは不審に思いながらも、明るく「はい!」と返事をした。
笹山さんに応援されるという事が、あたしにとって大きなパワーとなった気がして。
素直に「頑張ろう」と思えた。
「それでは琴弥様、気を取り直して参りましょうか」
「はいっ!」
あたしの勢いのある声が、車内に響き渡った。
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