magic
その日は、つくってきてたらしいおにぎりと、缶に入った魚をふたりでわけて食べた。

「腹五分な感じ・・・」

しばらく動いてなかったからか、急に動いたから、すごくお腹が空いていた。

「じゃあ、狩りにいく?」
ララの一言に、は?と間の抜けた返答をした。

ぐわぁ〜っとすぐ近くで雄叫びが聞こえた。

「な、なんだ?」

「魔物だよ。光のまわりに集まってきたんだ」

「たくさんいんの?」

僕は完全にビビっていた。
「いや、二体・・・くらいかな?仲間を呼ばれる前に早く倒そう。」

ララは、先程の雄叫びに向かって走り出した。

そんな急に・・・。

しかし、奴を一人にはできない。

そして、ここにいれば、僕も一人だ。

それはまずい。武器すらないし、戦いかたもわからないんだから。

「ちょっと、待ってよ!」

走りだしたララを追い掛けて、闇の中に飛込んだ。
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