俺様、先生、執事、幼なじみ、不良、ヤンキー、モヤシ様。
手をポンと合わせ、そして口元を緩めてニコっと笑い、



「私、俺様の男の人と1日デートがしたいんです!」



はい?俺様?デート?


こんな依頼は初めてで、俺の目は点になっている事だろう。


「え…あの…何ですか?俺様って。」



知らない。俺様ってのは何だ?


俺の問いかけに、女は不思議な顔して俺を見る。


「知らないんですか!?俺様を!」


何か、熱くなったのか少し体を前のめりに。


思わず、頷きながら足を一歩後ろへと退いてしまった。
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