華憐蘭 -KaRenLan-


「…遊…」

「ん?」

ニコッと笑ってあたしの頬をつつく。


「…これから何するの?」


「ん~…。遊ぶ?とか、店回りとか…。」


「…喧嘩は?」


「だめ。」


「ケチ…。」

あたしはムッとした顔で遊を見るが、
遊は首を振ってダメと言い張る。


―…舞め…。
まあ…次…喧嘩しにでも行くか。



「わかったよ…今日は喧嘩しない。」

「よし、おりこうさん!」

そう言って遊は頭をくしゃくしゃ撫でる。


―…うっざ…。
子供扱いされてるみてえ…。

―…はあ…。





「…あのさ……?」

「なに?」

「…そ-…そろそろ……離れて?」


―…ずっとくっついたまんまなんだよね…。
……多分…殴んないとこいつはきかないな…



「ん~…。」


「考えなくていい。」


「じゃあ……嫌だ♪」


…やっぱり…。
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