華憐蘭 -KaRenLan-
*不良番長 葵帷
「…で、葵帷どうすんの?」
「なにが-?」
あたしは歩きながらキョトンとした顔で遊をみる。
「影で見てるときに言っちゃったけどさ、
どうするつもりなんだよ…;」
「ん-…そうなんだよなあ…。」
あのあと、あたしはわざと大笑いしながらその場を後にし、
いまは遊と付近をぶらぶら。
まあ、後ろから大量の匂いがするけどな…。
「…でも、なんであたしなんかが目につけられたんだ?」
―それが一番聞きたい。
「ん-…。凌の情報によるとな…」
―…凌?
あたしは目をパチパチさせながら会話を続ける。
「は!?凌ってんなことまで関わってんのか!?」
「当たり前だろ?親父が親父だしな。」
「だってよ、遊もそれなりの情報あんだろ?
「まあな…。でも俺はあんま家に居ねえしな…。
まあ、凌も舞と一緒にいるからあまり家には居ねえけど、
凌の方がいくらかと家にはいるからな。」
「へえ~…。」
遊の所も意外に大変なんだな…。
あたしは首を縦に振りながら遊の話を聞く。