華憐蘭 -KaRenLan-
「…親父は葵帷が不良で葵帷の親父もヤクザだろ?
それにもあって、俺や凌に情報くれんだよな。」
「…で?どんな奴らなんだよ…。」
―…正直家族の話はあまり興味はない。
あたしがこんな不良って意味でもあってな…。
あたしは遊の話の1部分だけには触れずに、
遊の話を続けて聞く。
「……んとな…リストでは有名で10位。」
―…10位…;
「低っ…。」
あたしは思わず口に出してしまった。
まあ、んなことは気にしねえけどな。
「今回の葵帷狙いは……。
葵帷の親父の潰し…だな。」
―…また親父関係かよ…;
…この前も親父関係で1つ潰したんだよな…;
「まじくだらねえ…。」
「まあ、葵帷はついてないってことだな。」
あははっと笑う遊を見るが、あたしは既に警戒。
警戒するほどでもねえけど…な。
…後ろで喧嘩の気が立ってるからな…。
まあ…あたしには所詮勝てねえよ…。
「一応河原へ移動するか?」
「ああ。だけど…遊は手を出すな。」
「なんでだよ!」
「…迷惑かけたくないんだよ……。
あたしの親父の件では特に…。」
あたしは下を向き、少し思いつめた表情を隠す。