華憐蘭 -KaRenLan-


「いつものコンビでお願いな。」

「おう!了解!」

あたしと遊はハイタッチをして
お互いのおでこにでこピンをする。

それがあたしと遊の喧嘩をする前の当たり前のこと。
この意味―…誰もわかりやしないんだよね。


あたしと、遊との…

―……秘密の意味…。






「さて、今回はどの華霧流で行きますか-?」


「今日は華咲流でお願いします。」


「そっちに出たね。まあ、俺もそっちの方が正解だと思う。」


遊はにっこり笑ってあたしの頭をくしゃくしゃ撫でる。
あたしはにこっと笑って遊にぎゅっとする。




―…喧嘩の前のこの遊の行動…

…なんとなく力もらうんだよな…。



「抱きつくなんて今日だけだからな…。//」


「はいはい♪素直じゃねえな?」


「うっさい…。」


「ははっ♪」


遊には負けるよ…。本当に…。








今日は華咲流…。

ぜってえ負けられねえ闘いだ…。

親父―…


遊―…(って遊のためっておかしくないか? by葵帷)



…そして自分のためにな。





※『華霧流』のことは、この小説の中のどこかに入れたいと思います♪
< 19 / 48 >

この作品をシェア

pagetop