華憐蘭 -KaRenLan-
「いつものコンビでお願いな。」
「おう!了解!」
あたしと遊はハイタッチをして
お互いのおでこにでこピンをする。
それがあたしと遊の喧嘩をする前の当たり前のこと。
この意味―…誰もわかりやしないんだよね。
あたしと、遊との…
―……秘密の意味…。
「さて、今回はどの華霧流で行きますか-?」
「今日は華咲流でお願いします。」
「そっちに出たね。まあ、俺もそっちの方が正解だと思う。」
遊はにっこり笑ってあたしの頭をくしゃくしゃ撫でる。
あたしはにこっと笑って遊にぎゅっとする。
―…喧嘩の前のこの遊の行動…
…なんとなく力もらうんだよな…。
「抱きつくなんて今日だけだからな…。//」
「はいはい♪素直じゃねえな?」
「うっさい…。」
「ははっ♪」
遊には負けるよ…。本当に…。
今日は華咲流…。
ぜってえ負けられねえ闘いだ…。
親父―…
遊―…(って遊のためっておかしくないか? by葵帷)
…そして自分のためにな。
※『華霧流』のことは、この小説の中のどこかに入れたいと思います♪