華憐蘭 -KaRenLan-
「っ………。」
相手は唇を噛み締め、あたしたちを睨む。
「……早くかかってくるならかかってこいよ…。」
あたしはフッと笑って指をポキポキ鳴らす。
遊は隣で少し休憩中。
…もったいない時間使ったなあ…;
こんな雑魚たち相手のためによ…。
「…この名を潰すものは…許さん!!!」
―…は?
「まさか…親父ってあんたたちを潰そうと―…」
「当たり前だろ!!!この前なんか野郎どもを引き連れて…!!!」
ボスは金属バットを取り出した。
遊は少し後退り。
―…こんのクソ親父~…!!!
まあ…そりゃしゃあないけど…
なんであたしまで巻き沿いくらわなきゃいけないわけ…;?
「だけどな―…
関係ねえあたしまで巻き込んでいい度胸だな。」
「葵帷、んなこと言ってる場合じゃねえだろ!!!」
「…いっぺん逝って来い。」
あたしは睨みつけるが、相手は金属バットを振り回しながら
あたしに襲いかかる。
「葵帷~!!!!!」
―…とんだ馬鹿だな…。
…汚ねえまねしやがって…
それでもヤクザとでも言えんのか―…?
あたしは金属バットで殴りかかるボスの攻撃をよけ…
―…パシッ…
―金属バットを受け止める。