華憐蘭 -KaRenLan-
「あっおいちゃん~♪」
…この声っ……。
その瞬間に後ろからいつものようにガバッと抱きつく男―…
霧原遊[キリハラ ユウ]…。
こいつは、あたしと小学校時代からの友達。
なんだか知らないけど…あたしに毎回くっついてくる。
外見は金髪の短髪。腰パンをしているけど、背はあたしより高い。
ちょっと高いのが悔しいけどな…。
性格は見ての通り明るくて軽い。だけど、恋に関しては一途なんだよな…。
「毎回抱きついてくんなって…。」
あたしは遊を睨む。
「え~…いいじゃん♪葵帷ちゃんの意地悪♪」
こいつ…。
―…バシンッ…
あたしは遊を叩いたあとに一言。
「調子にのんな。」
まあ、あたしに叩かれた遊はヘラッと笑う。
ぶっちゃけ喧嘩は遊の方が強いからね…。
「あ、そうだそうだ♪葵帷ちゃん今日あいてる?」
「ちゃん付けやめろ。」
「え-、いいじゃん!可愛いよ?」
「ぶっ殺すよ…?」
「…ごめんごめん。」
苦笑しながら謝る遊。
まあ、そんな遊だけどいいダチ。