華憐蘭 -KaRenLan-


「ほんっと遊っていつもリアクション大袈裟!!!」

あたしは腹を抱えて笑い出す。
すると、舞と涙ぐんだ遊がクスッと笑う。



「…は!?なんだよ…?」

「やっといつもの葵ちゃんに戻った!」

「なんかあったときは俺にも言えよな?
 さすがに傷触るのは痛いけど…;」




―…あたしを元気づけようと…?

…こいつら…やってくれんじゃん…。



フッ…。



本当に最高だよ…。




舞―…






遊…!






「ありがとな。
 ちょっと考え事したかっただけ!
 よし!アイスおごってやるから行くぞ!」

「やった♪葵ちゃんのおごりだあ!
 あ!葵ちゃん!そのあとプリ撮ろっ???」

にこにこしながら舞が聞いてくる。


―…舞の笑顔…久しぶりかも…。

まあ、だけどそこは仔悪魔が働くんだけどな。



「それはワリカンだぞ?」

「え、葵ちゃんの意地悪!」

「意地悪って関係ねえだろ?」

クスクス笑うあたしと、頬をふくらます舞。

舞って、あたしの前ではこういう性格なんだよな。
普段は大人しいからなあ…。
まあ…それがこの4人のいい仲の秘密でもあるんだけどな。


※あと1人 凌です!
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