華憐蘭 -KaRenLan-
「遊だろ。」
「正解~♪
つうか、今日葵帷ちゃん早いね?」
「…なんとなく早く来てみただけだ…。」
「凌…となんでいるの?
…つうか、俺の葵帷になんかした?」
そういうと、凌を睨む遊。
まるであたしは遊の彼女みたいになってるし―…
遊は…あたしのことに関すると声変わるんだよね…;
「大丈夫だって、凌の彼女は舞だろ?;」
「俺の彼女は~?」
「…いない。」
「え、そこ普通葵帷 でしょ!?」
「ばっかじゃないの?」
でも何気嬉しい。
…って最近思う自分がおかしい。
……んも訳わかんねえ!!!
「…それより、葵帷、片付けないの?
ファンレタ-。」
「あ、そうだな。遊、どいて。」
すると、遊の顔が拗ねた顔になる。
―…可愛い…。
「………。じゃあ俺も手伝う!」
「あははっ…。」
「いいでしょ!?」
「はいはい。早く手伝ってね。」
そういうと、にっこり笑顔ですぐさまあたしの隣にくっついて、
手紙をバックの中に入れる作業をする遊。
―…本当に取られたくないのね…。
凌には彼女いるのに…;