華憐蘭 -KaRenLan-


「遊だろ。」

「正解~♪
 つうか、今日葵帷ちゃん早いね?」


「…なんとなく早く来てみただけだ…。」

「凌…となんでいるの?
 …つうか、俺の葵帷になんかした?」


そういうと、凌を睨む遊。

まるであたしは遊の彼女みたいになってるし―…
遊は…あたしのことに関すると声変わるんだよね…;


「大丈夫だって、凌の彼女は舞だろ?;」


「俺の彼女は~?」


「…いない。」


「え、そこ普通葵帷 でしょ!?」


「ばっかじゃないの?」



でも何気嬉しい。

…って最近思う自分がおかしい。

……んも訳わかんねえ!!!



「…それより、葵帷、片付けないの?
 ファンレタ-。」


「あ、そうだな。遊、どいて。」

すると、遊の顔が拗ねた顔になる。



―…可愛い…。



「………。じゃあ俺も手伝う!」


「あははっ…。」


「いいでしょ!?」


「はいはい。早く手伝ってね。」

そういうと、にっこり笑顔ですぐさまあたしの隣にくっついて、
手紙をバックの中に入れる作業をする遊。




―…本当に取られたくないのね…。

凌には彼女いるのに…;
< 39 / 48 >

この作品をシェア

pagetop