華憐蘭 -KaRenLan-
―20分後…
「っと最後の1通…あ…。」
ふと目にした名前…
―…市川 梓依(いちかわ しい)…?
この仔…この前もあった…。
なんなんだろ―…?
「葵帷ちゃん?どうしたん?」
「あ、ううん…なんでもない!」
あたしはにこっと笑って梓依ちゃんの手紙を袋に入れた。
「知ってる仔なん?」
「ううん、知らない奴。」
「そうなんだ~…?」
…遊には即行ばれるかも……。
まあ言わなきゃいいことだしな。
…つうか言っても仕方がないだろ…。
「じゃあ、僕は生徒会室に戻るから。」
「ありがとな!あ、じゃああたしここで舞待つから言っとくな。」
「じゃあお願いします」
「はいよ!」
そう言って凌は生徒会室へ向かった。
―…あいつマジで猫かぶるのうまいな…。
…だけど……この会話だけでも嫉妬心(?)丸出しは…
遊…。