華憐蘭 -KaRenLan-



「お前…顔に出すぎ…。」


「別に…。
 俺、先に行く。」


「は!?一緒に待たないのか?」

「気が変わった。」


……本当に拗ねやすい奴…。

まあ、こういうのはほっとくが一番!


あたしはそのまま去る遊を見届けた。






「ん~…。舞何時にくるのか…?」


…もう8時30分。

いつもならもう来てるはずなんだけどな…。




『おはようございます!葵帷先輩!』

にこっと笑って挨拶する6人の1グル-プ。



―…1年か…。


「あ、おはよう。今日も頑張れよ。」

と葵帷ちゃんスマイルを送るあたし…

すると、1年がもの凄い笑顔で



『ありがとうございます!!!』


そう言ってキャ-キャ-言いながら去って行った。



…まじなんだよ……あいつら…。







「葵ちゃんおはよう。朝からモテモテだね?」






あ、この声!
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