華憐蘭 -KaRenLan-
あのボケに聞くか…
あいつ……冷やかしあるからうざいけど…
まあ無視すっか…。
「桐谷!!!」
「―んあ?」
このボケッとした返事…;
まじ遊と似てるんだよなあ…;
「遊知らねえか?」
「ん~…さっきまで居たけど…屋上にいるんじゃね?」
「…屋上…。
了解!サンキュウ!」
「またお迎えですか~?」
周りの男子がヒュ-ヒュ-と言う。
―…うざい…。
だからこいつに言うとろくなことねえ…。
「違うっつってんだろ!!!」
「嘘付け~♪」
「お前、まじでボコすよ…?」
引き攣り笑顔で精一杯の忠告。
「はっは~ん♪やるならやってみろよ♪」
(当然桐谷さんはふざけ半分で、
葵帷が本気にするとは思っていませんでした♪)
―…ブチッ…
一瞬あたしの中で何かが切れた。