華憐蘭 -KaRenLan-
「……遊く~ん?こっちに来ましょうね~?」
ニコッと今までにないくらいの笑顔で言い
「…遠慮しておきます……」
あはっと笑って、舞にビシッとくっつく。
…まじこいつない……。
舞にくっついて……(まあ、いつものことだけど)…
ただじゃおかない…。
と、あたしに火がつきはじめたところで舞が立ち上がる。
「葵ちゃん…そこまでにしときなよ?」
ため息をつきながらあたしを見る。
そこ止めるところか?
「嫌だよ、いつも止められてんだし。
その前に遊が悪いんだよ…!」
「俺なんもしてないし♪」
「……こんの野郎~…!!!」
「俺に勝てると思ってんの?」
あたしは遊の言葉も聞かずに殴りかかろうとした瞬間に、
目線が天井になる。
…は?
なんで…?
遊の体が上なんだよ!!!