華憐蘭 -KaRenLan-
あたしがあのとき遊のを蹴って、
痛がって腕が解放したと同時に、
腹を蹴って…。まあその蹴りは普通。
だけどさすがには痛いよね…。
「…かもしんないな……。」
苦笑しながら遊に手を差し伸べる。
…遊に手を貸すなんて…久しぶりだっけな。
「お、葵帷にしては優しいじゃん…♪」
二カッと笑って遊はあたしの手を掴んで起き上がる。
…まあ…そういうところが一言余計なんだよな……。
しゃあないから許すか…。
「あんま調子乗るとまた蹴るからな。」
「いや、それは勘弁だな…;」
苦笑しなが遊は舞のところへ行く。
…ったく…。
まあ…うざいけど暇つぶしには…うってつけだな。
「葵ちゃんの蹴り痛そうだったけど…大丈夫?」
「痛かったけど、葵帷の愛と思えばへっちゃ―…」
「ふっざけんな。」
「…うう…。」
「あはは……;」
まあそんなたわいもない会話をしてれば、
チャイムが鳴る。
皆同じクラスだから別に集まることもない。
たまにサボったりもする。
もちろん、喧嘩をしにね!