華憐蘭 -KaRenLan-
*危ない影?
「……暇…」
あのあと、あたしはいつものように先生に追っかけられながらも、
なんとか逃げて授業サボって街の店をぶらぶら…。
あそこで出たとは言っても…
すんごく暇なんすよね…。
喧嘩―…したいけど……する奴もいねえし…。
「はあ-…。つまんねえ~…。」
「葵帷~!」
…ん?
いまどっかで遊の声が…?
「なわけないっか!あは―…」
「葵帷!!!!聞こえねえのかよ!!!」
「あ゛!?―……つかやっぱ遊の声…。」
…アイツ…どこにいんだよ…。
あたしは辺りをキョロキョロ探す。
「ここ、上!」
「上!?」
「2階!!!」
「2階!!!???」
あたしは2階のところを見ると、遊が手を振ってこっちを見ている。
―…つか、その前になんで遊がいんの…?
…1人で来たはず―…
―…まあ一応行くか…。
あたしはすぐにエスカレ-タ-で遊のところへ行った。