ばぶる
今でも覚えてる。

あの瞬間の涼の姿を。




その時はまだ知らなかった。

運命というものは,いつでも起こっているということを。


そして何もかもを変えてしまう力を持っているということを。








慶 「ごめんな。」

ゆ 「別にいいよ-!だって,慶太には自分の思いにウソついてほしくないもん!」

慶 「はあああ!?何ドラマの主人公ぶっちゃってんの?」

ゆ 「ヒドッ。」

慶 「ウソだからな!」

ゆ 「知ってるもん!そんなことくらい。」

慶 「可愛くね-。」

ゆ 「は?それ女の子に言うせりふ?」

慶 「結衣は女の子だっけ?」

ゆ 「失礼な!こう見えてもめっちゃ女の子だかんね!!!!」

慶 「分かった。」


こんな会話できるなんて思ってなかった!
慶太はもっと遠くの人だって思ってた。

始めはもしかしたら,一目惚れだったのかもしれない。



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