天然シュガー


ガララララララ……


教室の戸を開ける音がした。



「あっ、先生来た。」




「じゃぁね」と言って恵美は自分の席に急いで戻る。

そしてまもなく授業開始のチャイムが鳴った。



あーぁ。

菅原先生の面白くない数学の授業だ。



私は先生にバレないようにこっそりとあくびをする。



「えー、まず教科書の32ページを開いてー…。」






あの先輩、授業に間に合ったのかな?


先生が黒板に書く内容をノートに写しながらふと、そんな事を思う。





…………ん???





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