天然シュガー
私の席は窓側で校門がよく見える。
私の目に映ったのは
今まさに校門をくぐろうとしている先輩の姿だった。
「あっ」
思わず声が出てしまう。
「どうしたんだ、柳沢。」
先生の厳しい目がこっちを見てる。
ヤバっ…。
恵美は『何してんの~っ』って顔で見てる。
私は顔が赤くなるのを感じた。
「い、いえ。何でもないです…。」
「じゃぁ柳沢。この問3の問題、解いてみろ。」
えええええぇぇぇぇぇ???
何でそうなるのっ?!