彼は私の子供です。



それでも私は健太に尽くし続けた。




それから1年が経ったけど、健太は何も変わらない。




私も変わらないはずだった。





相変わらず尽くしてはいた。





でも、もうそれは麻痺してるだけで。










冷めていく私の姿を、健太は目の当たりにしていたと思う。




健太に興味がなくなっていく私に。





だって、変わらないじゃない?健太。





別れられないのは情もあるし、居場所がなくなるのが怖かった。




実家には帰りたくないし。







私は毎晩お酒を飲むようになって。






キッチンドリンカーに近いものがあったかもしれない。






言葉には出さなくても。





心は飢えていた。




寂しさが身体中から溢れていた。






だって、愛されてるのかすらわからない人と一緒にいるんだもんね。





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