彼は私の子供です。
3年ぶりに



健太には翌日に電話で別れを告げた。





「…もう疲れたんだよね。だから別れよ?」





お金のことも話した。





「…それは別にいいよ。返せるものなら返してやりたいって思ってたし。その分仕事は頑張るよ、この仕事に向いてると思うし…」






健太は寂しそうに言う。





私は明るく言った。





「あんたみたいな男はそういう仕事しかできないよ!女を言葉で騙していくのが仕事でしょう?健太にぴったり!怪我した分の慰謝料もよろしくね!」





私からの精一杯の嫌み。




「(笑)気が強くなったなぁ、沙知」






「あんたのせいでね!」





そのまま私は電話を切って。






私達は別れた。





もう二度と会いたくもないし、見たくもない。





店長には申し訳なかったけど。






バイバイ、健太。





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