彼は私の子供です。
その彼女とは別れた。
でも、今はまた付き合っている。
らしい。
ちょっと胸が傷んだ。
私は彼女に劣ってたんだって思い知らされる。
負けたんだって思った。
あんなに頑張ったのに。
でももういいんだ、昔のことだしね。
私のことを好きじゃなかったという事実だけが残った。
不思議とツラくはなかったんだ。
事実を突きつけられたのに。
利用してましたって言われてるようなものなのに。
心の傷は少しずつ癒えていたみたい。
「…今の彼女もさ、大事は大事なんだけど、女として見れてなくてさ。好きか嫌いかって聞かれたら、嫌いじゃないから好きなんだと思うし。でも、抱けなくて」
たかちゃんは彼女との話をし出したんだ。