彼は私の子供です。


その彼女とは別れた。



でも、今はまた付き合っている。





らしい。






ちょっと胸が傷んだ。






私は彼女に劣ってたんだって思い知らされる。




負けたんだって思った。




あんなに頑張ったのに。





でももういいんだ、昔のことだしね。





私のことを好きじゃなかったという事実だけが残った。






不思議とツラくはなかったんだ。





事実を突きつけられたのに。




利用してましたって言われてるようなものなのに。





心の傷は少しずつ癒えていたみたい。






「…今の彼女もさ、大事は大事なんだけど、女として見れてなくてさ。好きか嫌いかって聞かれたら、嫌いじゃないから好きなんだと思うし。でも、抱けなくて」





たかちゃんは彼女との話をし出したんだ。





< 137 / 300 >

この作品をシェア

pagetop