彼は私の子供です。




なんてケチくさい男なんだ。






ありえない。




セコいよ、たかちゃん。







トモくんもびっくりしてたと思う。





あの苦笑いした顔を思い出すたびに恥ずかしくなる。





本当にごめんなさい。






私はたかちゃんがトイレに行ってる間に謝った。






トモくんは




「いいよいいよ」






と言って、この話を終わらせた。






受け取りたくなかった、このお金。





私はトモくんが帰った後、たかちゃんにお金を渡した。






「私、別にお金をもらうほどの料理なんてしてない。美味しいと言ってくれたのは嬉しかったけど、そんなつもりで作ってるわけじゃないんだから、お金はいらない。ほしいならたかちゃん持ってなよ」






そしたらたかちゃん、怒り始めちゃって。




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