彼は私の子供です。



お金も底を尽きた。



貯金もほとんどなくなってしまった。





たかちゃんに話しても、たかちゃんは何も言わない。






働き出してから、お金を返すという言葉さえ言わなくなった。





私はたかちゃんの前で、苛立ちを抑えることができなくなっていた。





金も返せない人間が、




ご飯を作れって?





何をエラそうに。





普通に笑ってるだけで腹が立った。





寝てる時にはぶっ飛ばしたくなった。




蹴りの一発くらいわかんないっしょ?





とか考えてた。





仕事に行く時間に起こしてあげなかった。






「沙知、機嫌悪いの?」






全てスルーした、






微笑みかけて。






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