彼は私の子供です。


人の気持ちを考えることはできても、我が強いから自分を抑えることができないんだ。




だからたかちゃんはたまに言うんだ。





「俺ってほんと性格悪いよね」




って。




それを聞いた時、




だったら何とかしろよ





って思ってたけど、たかちゃんは自分を曲げられないんだね。





ほんとに子供なんだ。





我慢ができない子供なんだ。





私はまた少し気が楽になった気がした。




そして気づかされる。






私はたかちゃんといる限り、ずっと甘えることができないんだということに。




< 263 / 300 >

この作品をシェア

pagetop