彼は私の子供です。
ボーイの名前は健太。
健太はお調子者だけど、仕事はきっちりこなす人。
どうでもいい人には素っ気ないし、たまに毒舌になる。
でも、自分が慕ってる人には優しい。
私には優しい方。
ボーイとして見ていた健太を、一人の男として見るようになるまで、そう時間はかからなかった。
ある日、健太に珍しく源氏名ではなく本当の名前で呼ばれた。
「次の俺の休みの日、もし空いてたらどっか行かない?」
それは突然のお誘い。