彼は私の子供です。
びっくりしたのは私の気持ちだった。
スゴく嬉しくて笑顔になってる私がいた。
ヤバい、好きかもしんない。
返事はもちろん
「行くーっ!」
(笑)
たかちゃんの存在が心のなかでは薄れているのがわかった。
私はたかちゃんとのことをハッキリさせようと思ったんだけどね。
好きな気持ちがなくなったわけじゃないから言えなくて。
とりあえず誕生日には会う約束してたから、プレゼントは何にしようか考えてる私がいる。
それでも健太と遊ぶことを楽しみにしてる私もいる。
ゴチャゴチャとした心のなか。
私はズルいね、健太に逃げようとしてる。
たかちゃんとの心の隙間を埋めてくれたのは健太。
毎日頑張って夜出勤できるのも健太のおかげもある。
健太に私を見てほしいって思ってる。
でもそれはたかちゃんに対しても一緒だった。
でもたかちゃんは私を見てくれてない。
彼女なのに、心配されてないんだ。
だって、着信履歴と受信履歴を埋め尽くしてくれてるのは健太。
今までは、たかちゃんの着信履歴をとっておきたくて。
たかちゃん以外の人からかかってきた着信履歴はすぐに削除してた。
たかちゃんが私に電話をくれた証をとっておきたかったから。
その履歴を見る度に、その時話したことを思い出しては浸った。
唯一、たかちゃんのぬくもりを感じることができたから。
でも、そんな気持ちはどこかに行ってしまった。