彼は私の子供です。


2回目に付き合った時。



たかちゃんは変わったんだと思った。



おじさんっぽくなっちゃって。




仕事も頑張ってて。



でも違った。




お金が欲しかっただけだった。




たかちゃんはまた私にお金を要求した。




たかちゃんの家が引っ越すという事情もあり、30万を渡した。




馬鹿だな、この女




って笑ってくれていいよ?



ほんと馬鹿だし。




また昔の私がいた。


たかちゃんに振り向いてほしいと願う私が、確かにここにいた。




夜の仕事を始めてよかったよね、私。





たかちゃんを諦める勇気を手に入れたんだし。





たかちゃんとの思い出はないんだよ、ほんとは。




思い出と言えるような、恋人らしいことをしてもらったことなんて、、ないんだもん。




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