彼は私の子供です。
久しぶりに会ったたかちゃんは
ダサかった。
ちょっと太ってたし、髪型もなんでか角刈りだし。
茶髪のちょいロン毛で日に焼けていた、昔のたかちゃんの面影も薄れてた。
「沙知は相変わらず可愛いな~」
なんか話し方も少し変わった?
一個しか年が違わないのに、オヤジが若い子をホメてるみたいな言い方。
でも顔は変わらずカッコ良い。
そんなことを考えながら
「そんなことないよ、スッピン見たら引くよ、きっと」
なんて返事をしながらお酒も進み、たかちゃんの家に行った。
お泊まりする予定はなかったんだけど、流れでそんな感じになっちゃって。
たかちゃんのベットで一緒に寝るなんて本当に久々でさ。
キスするのかな、とか考えちゃって。
まだたかちゃんのことが好きなんだって再認識しちゃったよね。
先にシャワーを浴びさせてもらい、一人でベットに入ってからはジタバタしちゃったりして。
そしてたかちゃんもシャワーを浴びてベットに入ってきてからはドキドキしっぱなし。変に反対側向いちゃった。
「沙知……」
名前を呼ばれて振り返ったら突然キスされて。
びっくりしてる私の顔を見てたかちゃんは
「付き合おうか」
って言ってくれたの。
返事はもちろん決まってるわけで、私達はまた付き合うことになったんだ。