彼は私の子供です。




「……そうだよ」




健太はこの一言しか言わなかった。




機嫌悪そうに答えた。




私はその態度にイライラした。




機嫌悪くなるのは私じゃない?




なんであんたが機嫌悪くすんのよ?




意味わかんない。




「お金、返してくれない?あんたが遊んだお金なんだから」



そしたら健太は返す宛がないと言った。



私には。





「返す気がない」





って言ってるように聞こえた。




挙げ句。




「俺が稼いだ金じゃん。別に使ったっていいじゃん」





って言いやがった。





私は頭きちゃって。



健太の顔を思いっきりひっぱたいた。





そしたらあいつ、





反撃してきやがった。





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