本の間に挟まれたオシバナ…
「よろしくね」

奈津子も愛想よく笑い、直樹に良く見られようとした。

「どこの高校?」

笑った顔は特に充に似てる。

八重歯だからかもしれない。

「成華学園だよ」

「マジ!?俺も」

「ほんとに!」

同じ学校だと発覚し、二人はとても盛り上がった。

直樹は二年生で奈津子より一つ上。

校舎が違うのでなかなか会う機会はない。
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