本の間に挟まれたオシバナ…
合コンもお開きを迎え、それぞれ帰路についた。

「奈津子、直樹君といい感じだったね」

梨華はからかうように奈津子を肘でつついた。

そういう梨華は一番仕切っていた茶髪の男とメルアドを交換していた。

「メルアドは交換したの?」

「うん」

「メールすんの?ってか私が誘っといてなんだけど、充君は大丈夫なの?」

奈津子は微妙な顔をした。

「まあなんとかなるでしょ!それに直樹君と付き合うわけじゃないし」

本当は違う。

付き合うことはないかもしれないが、確実に直樹に惹かれている。
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